学習相談 FAQ一覧

⑫せんたくの「しぼってしぼって」のママの前屈は、膝を少し曲げても良いのでしょうか?

はい。大丈夫です。大事なのは、「赤ちゃんと密着した状態で、背中を伸ばし、股関節を曲げて前屈する」ことです。

「ろめんでんしゃ」「おすわりやすいすどっせ」はテキストの月齢に限らず、自分でおすわりができてからのほうがよいのでしょうか?このエクササイズを始められる運動発達の目安があれば教えてください。

「ろめんでんしゃ」・「おすわりやすいすどっせ」は、テキストのとおり、基本的には「6ヶ月以降」から実施可能です。発達学上では、およそ6~7ヶ月頃、姿勢保持ができるようになると言われています。自力のお座りの有無にかかわらず、お座り運動の予習として経験しておきたいエクササイズです。

ただし、6~7ヶ月で姿勢保持できるようになるためには、それ以前の寝返り運動やうつぶせ運動が経験できてるいることが大事なポイントです。
大人の手でお座り姿勢を取らせた時に、安定せずグラグラしている場合は、床での運動経験が必要です。月齢にとらわれず見極めしてあげましょう。

●大人の手を借りて座れる(姿勢保持)ようになる目安
(「ろめんでんしゃ」・「おすわりやすいすどっせ」を始める目安)
・ボトムアップできる
・左右の寝返りができる
・うつ伏せ姿勢で手支持ができる

●自力でお座りできるようになる目安
・腹這い移動できる
・四つ這い位がとれる
・四つ這い移動ができる

③「はりにいとをとおして」のうつぶせバージョンで、しぼってしぼってと、脚の付け根を刺激していると思うのですが、何の感覚入力か教えてください。

⇒股関節の感覚入力(触覚・固有覚)です。足の発達にも「中枢から末梢の原則」があります。発達の順序として「股関節→膝→足先という順番で動く」ことを、赤ちゃん本人だけでなく、保護者にも意識づけする目的で行っています。

⑭さよならあんころもち(仰向けver.)の「②足の裏を真ん中で合わせて、おへその方へ近づける」は、ボトムアップでしょうか? また「③最後はお尻を軽く持ち上げて全身を揺らす」の目的は何ですか?

足裏を合わせて(足はM字型になる)おへそに近づけていくと、自然と骨盤が持ち上がりボトムアップの姿勢になると思います。
「①赤ちゃんを仰向けに寝かせて足をもって左右に揺らす」から「②足裏を合わせておへその方へ近づける」は流れとして「ボトムアップの要領」で行ってください。

また最後の「③お尻を軽く持ち上げて全身を揺らす」は、マッサージの要素として「背中の緊張を緩める」「脱力」「リラックス」などに有効です。
お座りver.の 手でバイバイする代わりに、足でバイバイするというお楽しみの部分だとご理解いただければ幸いです。


③はりにいとをとおして(うつ伏せver.)は、首が座る前の2ヶ月からできるのですか?

はい。はりにいとをとおして(うつ伏せver.)の対象月齢は、テキスト・動画の通り「2ヶ月以降」を目安として設定しています。
ただし、首がすわる前のうつ伏せ姿勢は、安全面を考慮して、テンポの速いCD音源は使わず、保育者の声でゆっくり、短時間で行うことをおすすめします。
CD音源を使ってリズム運動として行うのは、首すわり後(4ヶ月頃~)にしましょう。
月齢はあくまでも目安なので、お子様のご様子を確認しながら進めてください。

「おすわりやすいすどっせ」のシーソーver.で、「赤ちゃんが自分で起きようとする力を助ける」とありますが、それは赤ちゃんが自力で体を起こす所までこちらが引き起こしたら、あとは赤ちゃんの動きに任せるとのことでしょうか?

概ねご理解の通りです。
赤ちゃんの手を握って少し引き起こした後、お子さんが自ら頭を上げたり、肘を曲げ起きあがろうとする反応を待ってあげてください。

赤ちゃんが顎を引いて、重たい頭を自分で持ち上げることが出来るよう、声をかけながら目線を保育者側に向けさせ、引っ張りすぎず、誘導するように赤ちゃんの動きに合わせてゆっくり行ってあげるのがポイントです。

妊娠中のママは、WARAリズム教室に参加できますか?

はい。ご参加いただくことは可能ですが、
WARAリズムは「体幹トレーニング」であることから、妊娠期および産褥期(産後6週~8週)の実技の取り扱いに注意が必要です。

お子様と教室参加中に、妊娠が発覚した場合
基本方針に従って、運動あそびの実施に制限があることを伝えてください。

・安全を考慮し、安定期(16週)以降にご参加いただくのがお勧めです。
・安定期(16週)未満のご参加も可能ですが、体調不良がないか等、必ず確認してください。
・医師により生活活動が制限されている場合は、講師への報告が必要です。
・運動あそびの実施については、「妊娠中~産褥期に注意が必要な姿勢と動き」と「該当する可能性のあるWARAリズム例」をご確認ください。

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◎妊娠中~産褥期に注意が必要な姿勢と動き
・腹部を圧迫する姿勢
・仰臥位が長時間になるもの(仰臥位低血圧症候群を引き起こす可能性がある)
・強く腹部を捻る動作があるもの
・強めの腹圧がかかるもの
・バランスを崩す危険性があるもの

→ 上記に該当する可能性があるWARAリズムの例
・「⑤いもむし」抱っこバージョン
・「⑧だるまさん」あし抱っこバージョン
・「⑨ちゅっちゅこっこ」うつ伏せバージョン
・「⑨ちゅっちゅこっこ」高い高いバージョン(高い高いの動きで腹圧がかかる可能性あり)
・「⑫せんたく」
・「⑬でんでらりゅうば」高這いバージョン(頭に血が上り気分不良を起こす可能性あり)
などが挙げられます。

上記以外でも、「①いないいないばあ」~「⑦なかなかほい」の感覚あそびにおいても、保護者に対するポジショニング指導では、前かがみになる姿勢、赤ちゃんと一緒に体ごと左右に揺れる動き等が含まれるため、十分な注意が必要です。実施する際には、体に痛みが生じていないか等、声かけしながら行ってください。

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WARAリズムは実技のほか、大切な発達の知識をお伝えするプログラムでもあります。
運動発達の順序性・おうちの環境設定・お世話ポイント等をぜひご活用ください。

母子を守ることはもちろんアドバイザーの皆様とWARAリズムのコンテンツを守るためにも大切に扱っていきたいと考えていますのでご理解ください。

認定試験では、先生がおっしゃっている文言は意味が同じであれば少し言い方が変わっても大丈夫なのですか?

はい。ご理解の通りです。
目的や意味が明確・的確であれば、言い方や説明順序は問いません。

基本的に落とすための試験ではなく、理解度を見させていただくための試験ですが、合格点に達しない場合は、再試験(有料)の可能性もございます。予めご承知ください。

実技の順番はテキストに載っている順番で行うのですか?それともランダムな感じなのですか? 順番は、どうであれ、全て14個行うということですか?

認定試験では、早見表に記載されている曲順に、14個行います。

認定試験の時は、基本のバージョンのみの紹介とありましたが、 例えば、だるまさんだと足抱っこのみのレクチャーと足抱っこのみの注意点を伝えれば良い?ということですか?

はい。ご理解の通りです。
認定試験では、バージョンがいくつかある場合は、基本バージョン(テキスト左にあるバージョン)が課題です。

「だるまさん」の場合、「あし抱っこVer.」がそれにあたります。
保護者に伝えるようにロールプレイング方式で、目的・方法・注意点を説明し、音源に合わせて動いていただきます。
音源は試験官が準備いたします。

美ママのポーズでお尻の下に丸めたタオルを3分の1程度いれるとは、どのように入れれば良いのでしょうか

坐骨で座る姿勢が辛い方の場合、丸めたタオルや折り畳んだタオルに浅く腰掛けるようなイメージです。

頭を体の正面にしてから基本の実技を始めても、向き癖が強くて、曲の途中で頭を横に動かしてしまう場合、その都度頭を正面に戻して進めた方がいいのでしょうか

各遊びの注意点にもありますように、正中感覚を獲得するため、頭と体を真っ直ぐの位置関係で遊ぶことに意味があります。その他、特に「触れる感覚あそび」の注意点にもありますが、赤ちゃんの正面で遊ぶには、「赤ちゃんと目線が合う距離」で行う必要があります。

仰向け姿勢の場合、大人の手で頭を体の正面になる位置に戻すようにサポートいただいても構いません。
また「赤ちゃんと目線が合う距離」というのは、保育者と赤ちゃんとの物理的な距離を指しています。お顔をのぞき込むように、20センチ程度(大人の手を開いた1つ分程度)の距離ですとそのくらいになるかと思います。

インスタライブ43『向き癖ってどうなの?』もご参照ください。
https://www.instagram.com/tv/CX0D0IFBCwe/?igsh=dWwzbWtmdWZvbHUw

うつ伏せの時に、肩の真下に肘を置くように支えて頭を正面に向けても、まだ頭が上がらず、頭を左右に向ける場合、嫌がってもその都度、頭を正面に戻してあげた方がいいのでしょうか

首が座る前は、そもそもが非対称です。また、パピーポジションで、自力で体を支える学習をすることが大事ですので、基本的に大人の手で正面に戻すという考え方ではありません。

発達学上では、首が据わるとは「頭部の位置の空間における安定」と定義されます。空間で頭の向きを自由に動かし、前後左右の動きに対して、頭の位置を真ん中に戻すことができるようになればしっかりすわった状態といえます。

テキストP27「寝返りスイッチ➃」にあります姿勢(パピーポジション+お尻の筋肉を集める)でうつ伏せ姿勢の見直しをされ、頭を持ち上げやすいポジショニングをとってあげましょう。
さらに、赤ちゃんの正面から声かけをしたり、おもちゃを使って真ん中まで視線の誘導をするなど、頭を動かしたくなる環境をつくってあげましょう。

対面抱っこも首座り前からできるとのことですが、だるまさんの対面抱っこver.など、首座り前は片手で首を支えて行うということでしょうか

ご理解の通りです。テキストP26にあります「抱っこスイッチ」でのポジションのルールを前提にしていただき、片手は首後を支えて行ってください。

高這いの経験不足でブルドーザー遊びができないという事例がありましたが、他にも、13の発達段階をスキップすることで特定の遊び(でんぐり返り、ペダル漕ぎなど)ができないという可能性はありますか?

⇒赤ちゃんが歩き出すまでの運動は、全て「重力下で自分の体を支える学習」です。経験不足により動きの熟練度に影響することは考えられます。
幼児期以降ですと、自分の体を支えることやバランスを必要とする運動や遊び(例えば.鉄棒、雲梯、登り棒、マット運動、跳び箱、自転車などなど)への影響がでてくる可能性はあるかもしれません。
歩けるようになってからの動きは、13の発達段階の運動要素が土台となっていることが多いです。
歩行獲得後の遊びの中にハイハイや寝返りなどの動きを組み込むことは、運動の再学習につながると考えております。

赤ちゃんは体幹を鍛えることで体軸を鍛えることができますか?また、体幹を鍛えることで体軸ができあがるのか、体軸を意識できることで体幹が鍛えられるのか知りたいです。

WARAリズムでは「体軸」という言葉を使用しておりません。解釈の相違があってはいけませんので明確な回答は致しかねます。こちらにつきましては、体軸を専門とされる方にご確認いただければ幸いです。

ちなみに、WARAリズムでは、【正中感覚】=自分の頭と背骨が体の中心であると認識すること、【正中軸】=頭部から足の方向へのびる自分の体の中心・センターライン、という意味で使用しています。WARAリズムの視点としましては、重力下で運動を獲得していく上で、どの姿勢においても、まずは頭と体がまっすぐであること(正中軸を意識)からスタートしています。これは、正しい姿勢・ポジショニングで運動することで、体幹機能を働きやすくする目的です。

寝返りやずり這い、はいはいに左右差があるのはよくないと聞きますが、後ろに向かってずり這いしてしまうのもよくないですか? 前に進む時は膝支持ですが、後ろに進む時は、しっかり手のひらを広げ、手支持になっています。

後ろに向かってずり這いするのは、ずり這い・はいはいを絶賛特訓中に見られる動きのひとつと捉えていただけると良いかと思います。
この動き自体は問題はないと思います。ただし、どんな場面でも何ヶ月経っても継続して行うようであれば、ずり這い・はいはいを促す関わりが必要となると思います。

過去のインスタライブも参考にしてみてください。

腹這いで前進しない時は…

「子育て環境の変化」で、昔の母親の子宮は妊娠中どんな環境で、現在の母親はどんな環境なのか?また妊娠期のプレママさんにアドバイスをする時、良い子宮環境で赤ちゃんが育つためにはどういった環境がいいのでしょうか?

「子育て環境7つの変化」で「妊娠・出産後のお母さんの体」を取り上げているのは、「現代の生活習慣」における母体自体の変化を知るためであり、その後の赤ちゃんの運動発達に影響を与える環境のひとつであると考えるためです。
現代は、お母さんの妊娠前からの生活習慣(運動不足や不良姿勢、瘦せすぎている等)によって子宮環境の問題が指摘されています。例えば、姿勢不良等によって子宮に十分な空間がなくなってしまうなどして、赤ちゃんがお腹のなかで動きにくい状況をつくってしまうことで、生まれながらの向き癖や筋力の弱い子が増えている傾向にあると言われています。
ただし、WARAリズムは、プレママへの具体的な指導はできません。産前産後の体について・および生活習慣や運動指導につきましては、医療者や運動指導の専門家から学んでいただけますと幸いです。

「スキャモンの発育発達曲線」はずっと昔からあるけど、最新のデータ、更新された箇所はないのだろうか?

後継グループがスキャモン発表から30年後くらいに、類似の研究をしたものがあったという情報もありますが、未だにスキャモンの発表が使われているのは、これを大きく超える結果、逆に覆せるエビデンスが出ていないからではないかと考えられます。また「スキャモンの発育発達曲線」と表記されることが多いですが、直訳すると「スキャモンの成長曲線」であり、神経系の曲線は「脳重量」の増大を指しているので、この曲線をもとに「神経系が発達しやすい」という説明は、厳密に言うと誤った使い方であると言われることもあるようです。
ただ、乳幼期は運動をコントロールする大脳の神経回路が発達する時期でもあるので、脳重量の発育に伴って神経系が発達すると言っても間違いではなさそうだと考えられています。当委員会では「スキャモンの発育発達曲線」は、あくまでも仮説のモデル曲線であることを理解の上で、掲載しております。

ちゅっちゅこっこ「高い高いバージョン」はなぜ7ヶ月からOKなのでしょうか?

ちゅっちゅこっこ「高い高いバージョン」は、はいはいスイッチ「両足ジャンプ」を応用したリズム遊びです。発達学上、一般的に 6~7ヶ月で姿勢保持が可能となるため、環境の要因によって、腹這い期頃からつかまり立ちすることも可能となります。7ヶ月から高い高いバージョンを行うのは、踏ん張る感覚の予習(準備)とご理解ください。

2ヶ月からできる「ぶーぶーぶー」の基本のバージョンが、仰向け姿勢ではなく、あし抱っこなのはなぜですか?

基本バージョンに設定しておりますが、2ヶ月のお子様に「ぶーぶーぶー」をあし抱っこで必ず行ってくださいという意味合いではございません。「参考memo」にもありますように、仰向け姿勢で行ってくださってOKです。
運動理論の抱っこスイッチで学んでいただいたように、ポイントを正しく守れれば、あし抱っこは首すわり前のお子様から実施可能です。しかし2ヶ月のお子様への指導にご不安がある場合や、保護者様や赤ちゃんが不安がっておられる場合は、無理なく「仰向け姿勢」で行ってください。

教材CDのテンポを変えて(遅くして)再生するのはアリですか?歌詞を配るのはOKですか

CDの編曲は音源の著作権侵害となり、二次利用となりますためご遠慮ください。
お子様の動きとテンポが合わない場合は、アカペラで歌ってください。歌詞の配布につきましては、ご自身で作成したものを保護者様に配布してくださるのはOKです。

「もちつき」の「とっついて」の部分は、膝を揃えた状態でお腹に近づけるとM字になりませんが、月齢が小さい子は大丈夫なのでしょうか?

膝を揃えた状態でお腹に近づけるのは、四つ這い時に【脚を閉じる】感覚として行っています。
特に、ハイハイ準備期、四つ這いの再学習として有効な遊びですので、教室では目的別として、低月齢(四つ這い前)のお子様はM字を保ったまま行う運動に変更いただいても構いません。
「もちつき」は股関節を扱う感覚あそびですので、月齢関係なく、ポジション(赤ちゃん、保育者共に)・調整(支える位置や方向性)の確認を丁寧に行ってください。

お母さんの姿勢で割座が駄目なのはなぜでしょうか? 私自身赤ちゃんを前に正面に座るには開脚やあぐらより割座が楽です。坐骨が立っていればいいのではないかと思うのですが。

おっしゃる通り、割座は、股関節が内側に入ることで支える面が広くなり安定して座れます。また骨盤が前傾して立ちやすくなるため、手を使った作業をするにはラクに座れる姿勢かと思います。なのですが、これは、筋肉を使わず骨で支えている状態です。(お腹の力を使う必要がないという意味)

WARAリズムでは、本来のお腹の力(体幹力)を使った体の使い方を学習する目的があるため、ママの座り姿勢も開脚・あぐら・長座を推奨しています。

美ママの姿勢がキープしにくい時は、お尻の下に丸めたタオルを1/3程度敷くことで骨盤が立ちやすくなりますのでお試しください。

「だるまさん あし抱っこver.」後方に体を倒して起き上がるということなのですが、私自身の腹筋が弱くて、ぬいぐるみを抱っこして起き上がろうとすると足のあぐらが崩れてしまいます。もし本当の赤ちゃんだと足の間から落ちてしまうような気がします。 お母さんの中でも出産後で腹筋などが弱くなっている方もいるかもしれません。その場合この動きはどうすればよろしいですか?する前に一言注意事項として、お伝えした方がいいでしょうか?

おっしゃるように、産後は体幹力の低下、帝王切開などによる腹直筋離開等の可能性が考えられますので、動画のように起き上がるのが難しい方も少なくないと思います。「無理をして起き上がってこなくて良い」を前提にお伝え下さい。

その上で、
①まずは、テキストの注意点に掲載している「お母さんが後転して起き上がってくる時は~」で安全に起き上がるポイントをお伝えしてください。

②それでも母子の安全性が保たれない場合は、横向きに姿勢を変えてゆっくり起き上がってくるよう伝えてください。

WARAリズムは、赤ちゃんだけでなく、ママも体の使い方を学習できるエクササイズです。まずは、「美ママのポーズ」や「風船ワーク」などで、ママも少しず体幹の力をつけていくよう意識できるとよいと思います。

「でんでらりゅうば お尻歩きver.」の際、赤ちゃんを乗せてしてもいいと拝見したのですが、その際の赤ちゃんの乗せ方を教えていただきたいです。

赤ちゃんを乗せる場合は、ママが長座になり、赤ちゃんを進行方向に座らせ、赤ちゃんが転倒しないように脇を支えて行う、又はママが長座かリング座で、赤ちゃんを抱っこして行うようにしてください。

「♪ろめんでんしゃ」で赤ちゃんと対面で座っているので左右が逆になるかと思いますが、「右に曲がります」の際は、赤ちゃんからして右という考え方でいいでしょうか?

はい。ご理解の通りです。

あし抱っこでは、膝は赤ちゃんを包むように少し立てていた方がよいのでしょうか。 ずっとキープすることがきつくて…

あし抱っこは、手の代わりに足で支える方法です。
特に、自座位前の赤ちゃんとの遊びでは、あし抱っこを使用します。
認定試験では、テキスト内容に沿っていただきますが、
実際の現場では、自座位前の赤ちゃんとあし抱っこで遊ぶのが辛い場合は、
ママは胡坐姿勢・赤ちゃんは前向き抱っこで行うと良いです。

「いちわのからす」では、指を回す方向は一方方向でいいのでしょうか? 余裕があれば2回して、2回目は逆方向に回す、としてもいいのでしょうか?

このエクササイズは、触っている手足を見せながら指の感覚入力をすることが目的ですので、回す方向・回数に決まりはありません。ご提案のように、現場に合わせて回す方向や回数を変えていただいても構いませんが、認定試験では一方向で行ってください。

WARAリズムは、シニアの体幹を鍛えることにも有効ですか?

ヒトの基本機能の再学習という視点では、シニアにも通ずるところがあると思いますが、アプローチ法として、リズム運動であるWARAリズムが安全面を含め、シニアに有効に使えるとは言えません。
WARAリズムはあくまで乳幼児期のアプローチであり、他の世代に利用するにあたり配慮すること(例えば、成長期特有の骨関節疾患に関すること、持病により処方されている薬剤のこと、高齢者の身体のこと等)があり、安全確保、危機管理は必須であると考えます。

「④いちわのからす」で、指をポンと引っ張る場面がありますが、 まだ骨が固まっていない赤ちゃんの足や手の指を引っ張っても大丈夫なのでしょうか? また私は他団体でベビーマッサージの資格を取得しましたが、その中で、「指を引っ張ることが、てんかんを引き起こす恐れがある」という理由で、指は引っ張らないという指導を受けました。 どちらに従えばよいか迷っていますので、 指を引っ張っても良い根拠がもしあるのであれば教えてください。

まず、この運動の目的は、手足の指の「感覚入力」です。
表現上は「引っ張る」としておりますが、指の輪郭をなぞるように、一本ずつ伸ばすイメージでご理解ください。

また「指を引っ張ることが、てんかんを引き起こす恐れがある」という見解があることを教えていただきありがとうございます。私共も勉強させていただきました。

お持ちの知識やこれまでのご経験から、WARAリズムの視点や表現方法に疑問を持たれるところもおありかと存じます。その点につきましては、WARAリズムの見解としてご理解いただけますと幸いです。
また「どちらに従えばよいか」に関しましても、ご自身のご理解ご納得の上で判断していただき、保護者様への伝え方を工夫していただくのがよいかと思います。

「でんでらりゅうば」の高這いver.時、手の平を広げて顔を前に向くとありますが、前に向くことでどんな効果がありますか?

安全に行うための体の扱い方がポイントになります。
高這いの姿勢で前を見ようとすると、頚部が伸展しようとします。そうすると手で床を押しやすくなり、肩甲帯や上肢は身体を支えるために働きやすくなります。また、支持基底面を超える重心移動をコントロールしやすくなり、安全に体を扱うことができます。

「せんたく」の時、前屈する時は、股関節から曲げ、背中を丸めないように注意すると書いていますが何故でしょうか?

前提としてWARAリズムでは、体の使い方や扱い方で安全に行うにはどうしたらいいか?を大事にしています。
まず1つ目の理由としては、猫背で前屈することでお母さんの背中・腰を痛めないためです。お腹にしっかり力を入れて、背中を伸ばしながら前屈することで、背中・腰への負担を軽減します。
2つ目の理由として、抱っこ姿勢での赤ちゃんとの密着具合です。赤ちゃんを抱っこする際に、猫背となり隙間ができてしまうと前屈の動きは危険です。赤ちゃんとしっかり密着するためにも、お母さんはお腹に力をいれ、正しく体を扱えることが必要です。

レッスンの目的「正中軸の獲得」とありますが、ママに伝えるときは、どのようにお話したらいいでしょうか?専門用語はそのまま使った方が良いでしょうか?

、WARAリズムでは、
・正中感覚=自分の頭と背骨が体の中心であると認識すること
・正中軸=頭部から足の方向へのびる自分の体の中心・センターライン
という意味で使用しています。
「正中軸」に限らず、保護者様に専門用語を使用されるかどうかは、アドバイザー各自にお任せいたします。専門用語を使用される際には、上記のようなイメージしやすい、分かりやすい言葉を補足してさしあげると良いと思います。

ボトムアップ姿勢で「背中で体重を支える」のイメージがつかないのですが…

手・足・骨盤を持ち上げ、背中だけが床についた状態で姿勢を保ちます。赤ちゃんになったつもりで実際に体験してみてください。

「もちつき」で赤ちゃんの膝を支えるお母さんの手は、膝の上を持ちますか?膝の下を持ちますか?

もちつきの目的は、赤ちゃんの股関節への感覚入力ですので、膝を支え方については、特別、言及していません。
お子様の股関節のかたさや、太もものサイズ感も異なりますので、目的を達成するために実行しやすいポジションを探してください。

「だるまさん」の解説では、お母さんが体を「上下に揺らす」とありますが「左右」とは異なりますか?

→動画では、体を揺らすことで「頭の位置が上下になる」意味で「上下に揺らす」解説しております。一般的な表現では「体を左右に揺らす」動きを指します。
解説が不十分で混乱させてしまいましたことお詫びいたします。

美ママポーズ で「股をしめる」というのは、足を動かして股を閉じること?リング座のままでもお尻に力を入れて股をしめる感じ?

後者のイメージです。「股をしめる=膣をしめる」とご理解ください。
骨盤底筋群を動かすことがポイントですが、骨盤が後ろに傾いていると骨盤底筋群は動きにくいので、骨盤を立てて背中と腰をまっすぐ伸ばし、左右の坐骨を感じながら行います。

「いちわのからす」動画では足指の時はあし抱っこで、手指の時は仰向けで行われています。「 触れられている指を見る」ということであれば、手指もあし抱っこで行ってもよいでしょうか?

はい。手指の時も「あし抱っこ」で行ってOKです。
ご理解のとおり、「触れられている指を見る」がポイントの遊びですので、足指・手指どちらも、あし抱っこ・仰向け姿勢で行うことができます。

はいはいスイッチのバランス運動の時、片足にかける体重の比率(体重の半分)はどれくらいですか。

保育者が体を支えますが、持ち上げているわけではないので、およその目安は片足立ちです。(片側の足が1mmでも浮いていれば片足立ち)
バランス運動は「片足立ち」での体重移動や立ち直りの経験が目的です。


抱っこスイッチのやり方は、抱っこ紐を使った場合でも同じ理論ですか?

はい。WARAリズム視点では、抱っこ紐は育児グッズですので、素手での抱っこを基本に、道具を合わせていくという方向の考えです。

「ちゅっちゅこっこ」のうつ伏せver.で赤ちゃんと顔を合わせようとすると首が痛くなります。頭の下にクッションを置いて補助してもいいでしょうか?

はい。大丈夫です。ただ、お母さんが仰向け姿勢から頭を挙げると首が痛くなるといった場合、体幹の力が低下していることが考えられます。美ママのポーズなどで産後のお身体と上手く付き合いながら、お母さんも少しずつ体幹の力をつけていくよう意識できるとよいと思います。

ズリバイやハイハイの左右差は、股関節のケア以外にポイントや提案方法はありますか?

テキストP16、P17にありますように、発達はつながりと積み重ねです。
発達をさかのぼると、うつ伏せ→寝返り→呼吸運動になります。
このように、発達をさかのぼり、うつ伏せのポジション(P27)、寝返りスイッチ(P26)、抱っこスイッチ(P25)を見直していただくことで、股関節のケア以外のことが見えてきます。

ハイハイのように左右差が見えやすいものはいいのですが、どの段階に左右差などあるのか見極が難しい場合のポイントをご教授ください!

発達は繋がりです。
どの段階で左右差が出ているのかは、発達を遡って、何が経験不足なのかを見ていくことが見極めのポイントとなります。

(参考)各段階でみられる左右差の例
・仰向け姿勢で向き癖が強い
・寝返りを片側しかしない
・うつ伏せ姿勢で、片側に重心が寄っている
・腹這いの際、片手片足で這う
・お座りの際、片側に倒れやすい
・お座りの際、片側の足が伸びている
・四つ這いの際、片足を引きずっている
・伝い歩きが、一方通行しかできない 等

1歳未満の赤ちゃんの顔に触るのは良くないと聞きました(理由は、口の近くを触られることで吸啜反射を促してしまう、顔を触られることの恐怖心)WARAリズムでは顔を触る遊びがあり推奨されているが、その根拠を知りたいです。

WARAリズムにおいてのお顔周りのマッサージは、運動発達を促すことを目的とした触圧覚からの感覚アプローチです。
赤ちゃんにとって、目・鼻・口・耳は重要な情報源であり、「見たい」「聞きたい」「触りたい」という好奇心が運動の原動力となります。
その中でも、特にお口周りは敏感な部位であるがゆえに、その感覚に慣れておくことが必要であり、その後の食べる力、発語の力へもつなげていきたいと考えております。
感覚のアプローチについては「スキルアップ講座プレキッズ編」にて深めてまいりますので、宜しければご受講をご検討ください。
お持ちの知識やこれまでのご経験から、WARAリズムの視点や表現方法に疑問を持たれるところもおありかと存じますが、WARAリズムの見解としてご理解いただけますと幸いです。

とんび座り(割坐)や片足とんび座りの子たちはそこから移動できず、股関節の固い子が多い。股関節の動きを引き出すアプローチ方法を教えて欲しい。

股関節の動きには股関節クルクルやマッサージ、曲げ伸ばしなどがあります。またなぜその座り方を好むのか?という視点から、どんな寝返りをしてきたか?左右差は?腹這いの時の足の動きは?どんな抱っこをしてきたか?など、発達を遡り観察して見えてきた課題にもアプローチできるとよいと思います。

「いもむし」の際、反り返りの強い赤ちゃんで手足の固定を嫌がる場合、無理矢理にでも固定したほうがいいか、足だけ固定してやればいいのか? 90℃の横向きにうまく誘導できません。

横向きで体側の感覚入力を目的とした場合、足だけ固定の動きは体側が床につかず目的とはズレてしまいます。嫌がる原因を取り除くアプローチ(例えば、ボトムアップしやすくなるように抱っこの仕方を見直すなど)までさかのぼり、本来のいもむしの目的に合わせて行える身体づくりから行っていきましょう。

「いもむし」で集めた手と足が転がる前にポロポロ離れていきます。 どのように手と足を支えているのでしょうか?

お子様は、ご自身で足を持って遊ぶ(ボトムアップ姿勢)ことができますでしょうか?
いもむしをする際の見直しは、まず仰向け姿勢の「ポジション」を意識してみてください。
頭と胴体を真っすぐに、顎を引き、ボトムアップは、お尻をめくりあげるように骨盤から持ち上げて丸めていきます。
その際に、腰からお尻が丸めにくい場合は、背中が硬くなっている可能性がありますので、日頃から背中マッサージで緊張を緩めてあげておくのもおすすめです!
同様に、両手が前で合わせにくい場合も、背中(特に肩甲骨周り)のマッサージが有効かと思います。

「ちゅっちゅこっこ」のうつ伏せバージョンで、お母さんが膝を伸ばした時の赤ちゃんを支えるお母さんの手の位置は、脇の下であってますか?

ちゅっちゅこっこに限らず、赤ちゃんの体を支える時は、体幹部(肩甲骨より下)を支えることを意識してください。

「もちつき」の股関節を回す所が、膝を持って回すより太ももを持って回した方が回しやすかったのですが、太ももを持って回すのは危険ですか?

いいえ。太ももを支えて回しても危険ではありません。
股関節の可動域を広げるための調整法としては、「太もも~膝」の間で支えてあげられたらOKです。
ただし、認定試験では、テキスト・動画の通り「膝」を支えて実施してくださいますようお願いします。

「でんでらりゅうば」のお尻歩きver.の際、赤ちゃんはどうしているのですか?

お尻歩きver.は、赤ちゃんのお尻歩きを促す目的ではなく、お母さんの「お座り運動」が目的のエクササイズです。

例えば、この時の赤ちゃんは、
・はいはいしている場合は、お尻歩きするお母さんをはいはいで追いかけて追いかけっこ遊びする
・はいはい前の場合は、お尻歩きするお母さんの足の上に座らせて一緒に移動する
などが、楽しいと思います。

ちなみに、四つ這い・高這いverは、お母さんが赤ちゃんにお手本を見せて、一緒にはいはい運動を促すことが目的です。

「いもむし」で足を頭のところに持って行く時は上肢が斜めになってしまう子がいました。体幹がないからでしょうか?(ご飯の時姿勢が崩れてしまう子だったので)やり方が悪かったのでしょうか?

仰っるように、体幹の弱さも一因かもしれませんね。お腹の力よりも背中の力を使う方が得意な場合、丸くなりづらいことは考えられます。
まず、いもむし遊びをする際の見直しは、まずは仰向け姿勢の「ポジション」を意識されてみてください。
頭の位置がポイントです。頭と胴体が真っすぐになっているか、顎引きができているか確認してみてください。
また方法ですが、ボトムアップは、足を折り曲げるのではなく、お尻をめくりあげるように骨盤から持ち上げて丸めていきます。
その際に、腰からお尻が丸めにくかったり、上方向に背中で滑っていくような場合は、「背中が硬くなっている」可能性があります。
この状態では体幹が働きにくいため、日頃から背中マッサージで緊張を緩めてあげておくのもおすすめです!

寝返りの左右差は、寝返りスイッチに記載がありますが、腹這いや四つ這いの左右差(どっちかだけ使わない等)の場合は、股関節のケア以外にポイントや提案方法はありますか?

テキストP16、P17にありますように、発達はつながりと積み重ねです。
例に挙げていただいております「腹這いや四つ這いの左右差、どっちかだけ使わないとかの場合」の発達をさかのぼると、うつ伏せ→寝返り→呼吸運動になります。
このように発達をさかのぼり、うつ伏せのポジション(P27)、寝返りスイッチ(P26)、抱っこスイッチ(P25)を見直していただくことで、股関節のケア以外のことが見えてきます。

はいはいスイッチ①股関節クルクルは、どうしてうつ伏せで行うのですか?

そもそも股関節は球関節なので、ほぼ全方向に動きます。股関節クルクルは可動域を広げてあげることを目的にしており、仰向けでもうつ伏せでも膝立ちでも立位でもできます。
はいはいスイッチとしてうつ伏せ姿勢で行うのは、うつ伏せで片側支持しながら、片側を動かすという切り替え、膝を脇まで引き上げる感覚を目的としています。
腹這い準備期やハイハイがうまくいかない時に見直すポイントにもなります。

CD曲のスピードが早く感じました。

CDは運動あそびとしてテンポを調整しています。月齢や発達段階によっては、手足を早く動かされることを不快に感じる子もいるかもしれません。その場合は、CDは使用せずにスピードを調整してくださってOKです。お子様の様子に合わせてあげてください。ただし、歌詞を変えたり別アレンジにしてしまうのはNGとさせていただきます。

「なかなかほい」では、手足を合わせるときの合わせる場所は決まってますか?

この遊びの目的は「体の中心で手足を合わせること」「手足の存在を確認する」ことですので、合わせ方や場所に特別な決まりはありません。

はいはいスイッチ③両足ジャンプは、 歩行を促すための運動だと思うのですが、「歩行スイッチ」がないのはなぜですか?

WARAリズムでは、はいはい運動 (腹這い・四つ這い・高這い)が、歩行の原点と捉えており、はいはいスイッチは、歩き出すまでにやっておきたい運動要素として「肩甲帯の発達・股関節の発達・手足の協調」を目的としています。発達学上、つかまり立ちや立ちあがりは、はいはい運動までの経験があれば自然とできるようになる発達の副産物であり、実際、はいはい期の頃から立ちあがりは見られます。「両足ジャンプ」は、抗重力姿勢をとること、下肢への荷重(屈伸)をすること、立ち上がり準備など、歩行につながる運動要素として取り入れております。

「はりにいとをとおして」で発達の順序性(頭尾の法則・中枢から末梢・全体から部分へ)を保護者が知ることは、どんなメリットがありますか?

一生懸命に子育てされている保護者は、どうしても「月齢」を基準として「まだ○○できない」「発達が遅れているかも、、」等、ご不安になってしまうことが多く、解決策を求めておられます。しかしながら、発達は月齢だけで判断するのではなく、本質的なところに観察ポイントがあるということを知ることで、赤ちゃんの日々の変化や成長に気づくことができるようになります。例.「四つ這いが上達しなくて心配だったけど、四つ這いひとつとってもステップや順序があるんだ」という視点で見れるようになる

実際に発達の順序や感覚の大切さを意識した子育てを取り入れてもらうことで

・子どもの小さな成長に気づけるようになった。
・発達の見守り方が分かった。
・発達が面白いと思えるようになった 

という保護者自身の子育てに対する変化の声を多数いただいています。

WARAリズムでは、保護者に発達の知識をもっていただくことで、視野を広げて、安心・心のゆとりのある子育てに繋げていただきたいと考えております。

お座りスイッチでは「うつぶせ→四つ這い位→体をねじってお座り」との説明がありましたが、体のねじりが分かりにくかったです。

うまくお伝えできておらず申し訳ありません。
赤ちゃんになりきって、四つ這い位の状態から、「リング座(あぐら)」になるように座ってみてください。その過程で、姿勢変換(床から片手が離れる→対角線上のお尻が床に着く→上体を立て直す)の際に、背骨にひねりの動きが入ります。

発達の法則は、中心から末端、上から下とのこと。触れるタイミングは、法則に沿って行う方が発達に良いのでしょうか?

WARAリズムでは「発達の法則通りに触れることで発達が促進される」という見解はありません。触れるという刺激自体が、自分の体を認識するボディイメージを育てる上で欠かせない感覚ですので、法則やタイミング問わず、触れることを大事にしております。

例えば、末端の足裏を月齢の浅い時期に刺激することについては、足への認識が高まることでボトムアップの姿勢につながり、これが寝返りの準備となります。
WARAリズムでは、自分の体を知ることが全ての運動の始まりと捉えております。

また、実技「はりにいとをとおして」つきましては、保護者に「発達の順序性」や「真ん中の感覚を大事にする」ことを楽しく伝えるために遊びの中に取り入れています。
保護者に意識していただくことで、発達の本質的な知識をもっていただきたいという意図がございます。

実技の月齢の目安について。どれも2ヶ月以降なのはどうしてですか?4ヶ月、6ヶ月、8ヶ月、はそれぞれどんな目安なのですか?

WARAリズムを行う上で母子共に安全を考慮し、新生児期を過ぎた2か月以降に設定しております。
発達学上、4ヶ月は「首が座っている頃」、6ヶ月は「お座りの姿勢を取らせた時にある程度、保持できる頃」、8ヶ月は「ハイハイ移動を始める頃」という運動発達のマイルストーンを指標に掲載しております。(もちろん個人差がありますのであくまでも目安です)

おうち環境①固い床で過ごすについて。安全と発達への配慮のバランスが難しいです。フローリングの上にパズルマットを敷くのは、お薦めではないですか?

パズルマットを使用されても良いと思います。いろんな床環境を経験できることは良いことです。ポイントは「自分の体の重さを感じやすい環境」であること。そういう意味で、滑りやすい床や体が沈んでしまう素材(ふかふかの布団や毛足の長い絨毯など)は、動きにくいという理由でおすすめしていません。

安全と発達への配慮のバランスは確かに難しいですが、この時期は、転ぶことも必要な経験だと考えます。大ケガにつながる危険は当然、排除する必要はありますが、将来、転びにくい体をつくるためにも、この時期に転ぶ経験はバランスのとり方や身の守り方を学習する体験でもあります。運動発達の視点からみると、守りすぎないことも必要な環境のひとつかと思います。

運動発達に必要な3つの感覚でボディイメージを発達させる 「触覚・前庭覚・固有覚」とも、赤ちゃん自身もやっている運動を、必要に応じて保育者が遊びの中やコミュニケーションでサポートするというイメージで合っている?

→はい!ご理解の通りです。

抱っこスイッチ①②③④の抱っこは、どれも新生児から可能ですか?またいつまで必要ですか?いつもそうする必要がありますか?

抱っこポイントに沿って心地よいポジショニングができていれば、①~④は新生児から可能です。丸い抱っこ姿勢を日々、意識することで体幹が安定し、手足が使いやすくなり、その後の運動発達が進みやすくなります。そう意味では、抱っこ姿勢のポジションは月齢を問わず意識が必要ですが、発達学上では、丸くなることだけが大事なのではありません。
運動は「丸くなる力」と同じくらい「伸ばす力」も必要です。例えば、床遊びでは「仰向けで丸くなる」「うつ伏せで伸ばす」どちらも経験させてあげる必要があります。

「WARAリズムは治療ではない」のところで、「母子の遊びの中で行っていくもの」と紹介されていたと思いますが、アドバイスをする時には、赤ちゃんに触れない方がいいのでしょうか?

はい。基本は人形で見本を見せます。赤ちゃんに直接触れられるのは、医療者・保育士などの赤ちゃんを扱える資格保有者と認識しています。
しかしながら、WARAリズムは明確な目的をもった運動プログラムです。家庭でもママが適切なサポートができるよう、例えば「股関節の動かし方が分からない」等のご相談があった際には、ママの手に添えてレクチャーしたり、ママに承諾を得てから赤ちゃんに触れさせていただくケースもあります。

発達は順序通りにいった方がいいのは理解しているが、実際は「ハイハイをしない」などが起こります。そういう時は「適切ではない。その後の発達で行き詰るから学び直しをした方がいい」という判断でよいのか?また順序通りでない時の判断はどのようにしていったらいいのでしょうか?

「適切ではない」という見解ではありません。進化の過程でヒトとしての基本機能を獲得するのための発達の順序は決まっていますが、これは環境要因によって入れ替わったり、スキップしてしまうことがあるという意味です。スキップしてしまった機能は、再学習によって取り戻すことは十分に可能だと思います。

発達はつながりであり積み重ねです。赤ちゃんは、自分で経験した体の使い方を「得意」として動くようになります。例えば、寝返りの場合ですと、次の腹這い時の体の使い方や動きの質に影響が出る可能性が考えられます。ひとつひとつの運動にどのような目的があるのか理解を深めることで、どんな経験が不足していて、どこまで遡って再学習が必要なのかが見えてくるかと思います。

美ママのポーズが「辛かったら1/3~2/3のお尻の下にタオルを入れる」とは、後ろから?前から?

「後ろから」です。タオル全体にお尻をのせるのではなく、お尻の後ろから1/3~2/3くらいの範囲にお尻をのせるようにしましょう。
産後の体は特に体幹が働きにくいため、「骨盤を立てて背中と腰をまっすぐ伸ばす」姿勢がつらい、キープすることが難しい場合があります。タオルを使用することで正しい姿勢をキープしやすくなります。

ケーススタディの問題点(改善)と評価点。とありますが、評価点の理解ができません。

運動発達の順序性を知ることで、正しい発達に当てはめてしまうと「できていないこと」ばかりに目が向いてしまうことがあります。
運動発達を理解するということは、「今できていること」「これからできそうなこと」「からだの使い方は未熟だが、動きたいという意欲が見える」など次のステップにつながるところにも目を向け、それを保護者にお伝えできることが大切だと考えておりますので、そういった観察の視点を増やす練習をしていただいています。

抱っこスイッチのポイント① 顎を軽く引くは、ママの顎を引くのですか?

いいえ。赤ちゃんの姿勢についての解説です。テキスト・動画共に、抱っこのポイントは、赤ちゃんの姿勢を解説しています。

「なかなかほい」のクロスバージョンでは、足は伸展しているのでしょうか?

赤ちゃんの足は「M字を保つ」を意識してください。クロスタッチの際に伸展する必要はありませんので、テキストP36の画像の通り、自然なM字を保ったまま行ってください。

「はりにいとをとおして」の「しぼってしぼって」の部分は、こちらの膝は伸展でしょうか?また、股関節はかなり内側に入っても問題ないのでしょうか?

「しぼってしぼって」の部分は、テキストP32の画像・進め方の記述通り、「ボトムアップして交差する」ため、M字を保ったまま行ってください。
また、交差させる時の加減については、寝返りを促す動きとして、膝を内側に向けるように促しますが、強い力を加えすぎないようご注意ください。
(※股関節は球関節のため、基本的には360度・全方向に動きます)

反り返りが強い子だと縦抱きを好み、横抱きや前向き抱っこを嫌がる子が多い印象です。事前にできるアプローチなどはありますか?

背中の緊張が強くて反りやすいお子様の場合、お腹に力が入りにくいため、丸くなる姿勢が苦手な傾向にあると思います。
抱っこスイッチの「お腹の力を使う心地よい抱っこ姿勢」や、寝返りスイッチの「ボトムアップ姿勢「左右ユラユラエクササイズ」は、背中の緊張をゆるめるポジションとなります。またWARAリズムの「はりにいとをとおして」も全身を触るエクササイズなのでおススメです。音源を使わずゆっくり歌を歌ってあげながら全身を隅々まで触れてあげてください。


そのほか
・背中に手を当てて温める
・背中全体を撫でる
・力が入っていそうな箇所(肩甲骨周り・背骨の両サイド・腰回り等)は、より丁寧に触ってあげる 等

当委員会では手技にとらわれず、日常的に背中に触れて緩めてあげることをおすすめしています。

赤ちゃんが大きくなってくると、対面抱っこでへそより上の抱っこをするとママの視界が遮られるため、子どもの体が斜めになったりしやすい印象なのですが、月齢問わずおへその上というのはキープした方がいいのでしょうか?

お子様の体格には個人差があると思いますが、基本的には月齢問わず「抱っこ姿勢のポイント」は変わりません。安定した抱っこをするためにも、おへそより高い位置で、互いの体幹部を合わせ、隙間なく密着することをおすすめします。

からだが斜めになりやすい場合、
・お母さんと赤ちゃんの体のラインが、互いに真直ぐになっているか(中心を合わせる)
・赤ちゃんの足はМ字型(赤ちゃんのお尻の位置は膝よりも下)で、両足でお母さんにしがみつけているか
・お母さんと赤ちゃんの間に隙間なく密着できているか
が見直しのポイントになります。

上記のポジションが適切であると体幹部が斜めになることは基本的にはないと思います。実践できる機会がありましたら、ぜひお試しください。

WARAリズムを保育園で行っています。ニコニコしながらできた子もいましたが、周りが気になり目が合わない、逃げ出す、拒んで体をそる、嫌がりから力が入り手足を動かそうにも無理矢理になってしまいそうな子などがいました。歩き始めた子たちは特に難しく思いました。

保育園という集団の中で実施する場合、最初は、そのように使いづらさを感じられる場面が多いかなと思います。実際、同様のご相談は少なくありません。

本来、WARAリズムは、個別の運動発達サポートであり、ひとつひとつの遊びに、目的と正しい調整法を大事にしているのですが、前提には、やはりお子様とのコミュニケーション・集中できる雰囲気づくりが必要かと思います。

まずは、お子様自身に、WARAリズムという遊びに対する信頼を得ることが大事で、「これが楽しいものだ」「触れ合うことが心地よい」と心も体も受け入れる準備をしてくれるようになると、徐々に目が合うようになり、楽しんでくれるようになると思いますよ。

例えば、手遊びを教える時のように、まずは同じ遊びを何度も何度も繰り返していく、またお友達が楽しくしている様子を見せる、などもひとつの方法かと思います。

評価・観察はその次の段階かもしれませんね。

あとは、そもそも運動に対して、まだ受け入れができていない感覚のお子様もいらっしゃるかもしれません。(触られること自体が苦手・背中が緊張して仰向け姿勢を保持できない etc)

そういった場合は、やさしく触れて体を緩めるところからスタートすることが有効なケースもあります。

それを見極めるためにも、まずはWARAリズムの時間を作って、WARAリズムのわらべうたや音源など、雰囲気に慣れるところから始めてみてください。

パピーポジションなどで手を開いて床につけてあげるときは、普段から手指を広げるためのマッサージなどをしてあげることが必要かと思いますが、なかなか自分でできない場合には大人が握った指を開いてしまって良いのでしょうか?

はい。ご理解の通りです。使えていないものは、その後も使わなくなってしまい、四つ這いでも丸まったまま手を使う可能性が高くなりますので、今のうちから大人がしっかり手指を開いて感覚入力をしてあげてください。

子育て環境7つの変化 ⑦「お母さんの体」とありますが これは妊娠前に比べてということでしょうか?それとも昭和などに比べて生活環境の変化からということでしょうか?

後者の「母体自体の変化」だとご理解ください。現代は、お母さんの妊娠前からの生活習慣(運動不足や不良姿勢、瘦せすぎている等)によって子宮環境の問題が指摘されています。子宮に十分な空間がなくなってしまうなど、赤ちゃんがお腹のなかで動きにくい状況をつくってしまうことで、生まれながらの向き癖や筋力の弱い子が増えている傾向にあると言われています。

「先天的な異常がない限り発達はプログラムされている」とありますが 先天的な異常とは どのようなものでしょうか?生まれ持った病気等が含まれますか?

はい。ご理解の通りです。
ここでの先天性の異常とは、赤ちゃんが生まれた時から持っている病気のことを指します。

例えば、運動発達プログラムに影響がある先天性疾患としては
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・脳性麻痺など脳の障害
脳に障害を受けると、四肢や体が突っ張ったりして自分の思うように動かせなくなることがあります。

・精神発達遅滞などの発達障害
四肢に麻痺等がなくても、精神の発達が不全の状態によって認知や運動が遅れることがあります。

・先天性筋疾患等の筋肉や骨の病気
筋肉の病気で筋力が低下していたり、骨の発育が十分でなかったりすると、運動発達が遅れます。

・代謝・ホルモン異常
代謝に必要な酵素や体の発育やはたらきを調節するホルモンが欠乏したり、つくる力が弱いために運動が遅れることが言われています。
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等が挙げられますが、WARAリズムは医療的サポートが必要なお子様向けのプログラムではないため、あくまでも診断するのは専門の医師であり、これらにつきましても、一般的な知識としてご理解ください。保護者様にWARAリズムのコンテンツをお伝えする際には、文言として使用しておりません。

風船ワークでは、どうして両手を上にあげるんですか?

腕を上にあげるのは、体幹部分だけを使って風船を膨らませるということをしてほしいからです。
2足歩行を獲得している私たちは、四肢や体幹以外の力を使って膨らませてしまうので、体幹を使うという感覚を実体験していただくためです。

おうち環境づくり⑨ 赤ちゃんの自然な姿勢での 抱っこ ・オムツ替え ・寝かせ方 ・抱き起こし方 ・添い寝、添い乳の方法を教えてください。

赤ちゃんにとって望ましい姿勢は、日常的なトレーニングになります。
姿勢を意識することで、日々のお世話のなかに発達を促すアプローチができるようになれるとよいですね。

・抱っこ
→WARAリズムでおすすめしている姿勢は「お腹の力を使うまるい抱っこ」です。こちらに関しましては、テキストP25の抱っこスイッチのポイントと解説動画を今一度、見直していただけますと幸いです。

・オムツ替え
→赤ちゃんの股関節の自然な形を妨げず、且つ、お腹に力が入って体幹が鍛えられる「ボトムアップ姿勢」を取り入れることをお勧めします。股関節がしっかりはまるので、足が持ち上がりやすく、お世話もしやすくなると思います。

・寝かしかた
→安定した心地よい眠りの状態をつくるために、抱っこスイッチと同じポイントで寝かせてあげることをお勧めします。(顎を軽くひく・足は自然なM字型、体のラインをまっすぐ・両手足は体の前に)また反りやすい子は、授乳クッションやバスタオル等を使って丸い溝をつくり、背中の自然なCカーブを保ってあげてください。

・抱き起こしかた
→首すわり前の赤ちゃんはもちろん、首がすわっている赤ちゃんも、基本は「顎をひく姿勢」で抱き起してあげることをお勧めします。
後頭部から首にかけて、保育者の手の平全体で支えてあげましょう。顎を引く姿勢は、お腹に力が入りやすく、反りかえり防止につながります。

・添い寝 添い乳
→こちらも基本は「まるい抱っこ」姿勢をお勧めします。ボトムアップの横向き姿勢というイメージです。顔だけをおっぱいに向けるのではなく、体ごと向き合わせてあげます。
さらに、できるだけ向き癖をつけないためにも、左右の向きがいつも同じにならないよう、日々、赤ちゃんの頭の向きを変えてあげることも意識してみてください。

発達の目安の月齢に、心配や不安に思われるお母さんに対しどのように伝えればよいですか?

発達の目安を知っておくことは大切ですが、講座にもありますように、順序通りに、左右差なく、量をしっかり、繰り返し経験することが大切です。
問題を指摘したあとに「個人差がある」「もう少ししたらできるようになる」の声かけで終わってしまいますと、不安だけが残るかと思います。
指摘だけで終わらず、ケーススタディで取り組んでいただくように、現状の問題点・評価点を見る・背景を伺う、それに対して、講座の学び(発達の順番、ルール、環境設定、具体的な遊び)を提案までしていただくことが大事かと思います。

WARAリズムはどのくらいの頻度でやるのがよいのでしょうか?

赤ちゃんの変化を見逃さないためにも毎日行うのが望ましいです。
「何分、何回」という縛りはありませんが、例えば、寝返りの左右差を緩和させたいなど変化を期待するアプローチの場合は、1日何回でもそのアプローチを集中的に遊びの中に取り入れるなど、ママが意識することで赤ちゃんの体に変化が現れやすくなります。
そのほかの注意点などは、テキストの「WARAリズムを楽しく行うために」もご参考ください。

1対複数で可能な遊びはありますか?

基本的にWARAリズムの運動あそびは、赤ちゃんと保育者が1対1で行うことを想定しております。それは、WARAリズムがひとつひとつの遊びの中に明確な目的をもったプログラムであるからです。そのお子様の「運動機能を引き出す」という目的のもとに行う場合は、お一人ずつが効果を引き出しやすいとご理解ください。

風船ワークでは、体幹があるかないかを見極めることができるのでしょうか?

風船ワークは、体幹があるないの評価をするのが目的ではありません。
美ママのポーズで体幹だけを働かせて風船ワークをした場合、体幹を使えているかどうかというのが見える、できなくても体幹を使うとはどういうこと、ということを体験していただくことができるワークです。体幹トレーニングの遊びとしてもお使いいただけます。

ママのエクササイズはやり続けたら産後に効果ありますか?

WARAリズムは、いわゆる「産後エクササイズ」という位置づけではなく、ヒトの発達過程を知ることで、ママ自身の「体幹を整える」を意識できることを目的としています。
その結果として、抱っこの仕方が変わって腰の痛みや肩こりの改善につながった、座り方など日常の体の使い方が変わった等のお声を頂いています。

あぐらで遊ぶのが苦しいお母さんには正座で行っても良いですか?

どの遊びにも共通しますが「体がまっすぐである」というのが前提ですので、それが意識できていれば、正座でも、開脚でも、胡坐でも大丈夫です。
ご指導される場合も、横座りや割座のお母さんには、姿勢の指導をしてください。

おうち環境⑨なぜ足裏を合わせてオムツ替えした方が良いのですか?

おむつ替えの際に赤ちゃんの自然な足の形(M字)を保ちやすくするためです。「抱っこスイッチ」や「寝返りスイッチ」のボトムアップ等、赤ちゃんにとって心地よく運動しやすい姿勢と併せてご理解ください。

4ヶ月~となっているプログラムは、「首座りができている」のが前提となりますか?

はい。安全上の基準として「首がすわっている」ことを前提としたプログラムであるとご理解ください。しかしながら「4ヶ月」という数字もあくまでも一般的な目安とお考え下さい。

抱っこスイッチですが、首が座る前の赤ちゃんは横抱っこの方がいいのでしょうか?

首据わり前のお子様は、基本的に横抱っこが安全(ママも安心)だとは思いますが、WARAリズムでは、抱っこスイッチのポイントが守られていれば、対面・前向き・あし抱っこ姿勢も可能としています。
発達学上では、首が据わるとは「頭部の位置の空間における安定」と定義されます。自分で首を持ちあげることだけでは、まだ首据わりの完成とは言えない状態と言えます。空間で頭の向きを自由に動かし、コントロールできることが必要です。

抱っこ・寝返り・お座り・はいはいスイッチの感覚入力のタイミングは?

WARAリズムの感覚入力は、基本的な考え方として、次のSTEPへつなげる「準備」と、経験不足になっている感覚の「再学習」に有効です。13の体幹エクササイズのSTEPに照らし合わせて観察していただくと「それまでの過程でどんな感覚が必要か」というのが見えてくるかと思います。
例えば、寝返りを促す場合、寝返りまでのつながりができているかどうか、足りない所はどこか。
手は合わせられるか、顎は引けているか、ボトムアップはできるか、横向き姿勢はできるか、うつ伏せ姿勢は正しいか…などからみると、寝返りにつながる運動は、今できるできないに関わらず必要な要素だとご理解ください。
例えばお座りを促す場合、お座りまでのつながりができているかどうか、足りない所はどこか。
寝返りは左右共にできるのか、うつ伏せ姿勢でパピーポジションはとれるのか、四つ這い位はとれるかなどからみると、「お尻トントン」の感覚入力だけが必要なわけではなく、それまでの感覚入力が有効な要素になりますよね。
という感じで見ていかれると、○○スイッチの○○は、何ヶ月になったらできる?いつからいつまで必要?というタイミングで見るのではなくどの月齢のお子さんの運動にもつながる必要な要素があるといえます。

同じ姿勢は30分までというのが難しい場合、寝返りスイッチ~はいはいスイッチなどでカバーできることをお伝えしてもいいでしょうか?

育児グッズを長時間使用したかなという際には、寝返りスイッチ~はいはいスイッチ・運動あそびや、ほぐしてあげるマッサージ等で、「赤ちゃんが自由に動ける時間と環境」を整えてさしあげてください。
WARAリズムの育児グッズの考え方は、動画講座のなかでもお伝えしておりますように、お世話の手が足りないなど、大変な育児を助けてくれるものですので使用されること自体、問題ないと思っています。
ただ一方で、姿勢や動きを固定する性質があることも否めません。まずはそこを保育者が意識することで、使用時間や使用していない時間の過ごし方が変わってこられると良いですね。

連続して同じ姿勢は30分を目安にとりますが、抱っこ紐で寝かせたり、おひな巻きはどうなんでしょうか?

運動、姿勢面から考えると、長時間ずっと抱っこ紐の中で同じ姿勢というのは、あまり良い状態とはいえません。
これは
・一定の刺激しか入ってこない
・固定されることで姿勢を形づける(体の使い方の癖)
ことにつながる可能性があります。
大人でも飛行機やバスに乗って、シートベルト着用のまま同じ姿勢でいることは疲れませんか?それに近いイメージをもっていただけるとよいと思います。
「寝かしつけの方法」「おひな巻き」につきましては、アドバイザー認定講座の内容には該当しませんので、抱っこの専門や寝かしつけの専門の方、おひな巻きを推奨されている団体様へお問合せをおすすめいたします。


あし抱っこは首据わり前の2ヶ月の赤ちゃんでも行っていいのでしょうか?

首据わり前の赤ちゃんであっても、頭は抱っこをする保育者の胸で支えられるため、遊びの中で、あし抱っこで行うことは可能です。

寝返りスイッチは2ヶ月からできる認識でよろしいでしょうか?

寝返りスイッチにつきましては、①ボトムアップと④うつ伏せゆらゆら運動は、2ヶ月から可能です。②左右にゆらゆら運動と③横向きコロコロ運動は、4ヶ月(首すわり期)から可能です。
おやこ体幹エクササイズ「いもむし」の対象月齢と併せてご理解お願いいたします。
※ただし、月齢はあくまでも目安ですので発達段階に合わせて行ってください。

寝返りスイッチ④うつぶせゆらゆらの時、顔の向きは意識しますか?

はい。正中軸の獲得を目的とするため、顔は正面に保つよう意識しましょう。ここでも肘支持のパピーポジションをとることで、体を支える場所が明確になり、頭は自然と持ち上がりやすくなります。

寝返りスイッチ④うつ伏せゆらゆら運動は「足先をたててしまう、骨盤が浮いてしまうケースに有効」とありましたが、具体的にどのような状態なのでしょうか?また原因を教えてほしいです。

「足先をたててしまう、骨盤が浮いてしまう」とは、うつ伏せ姿勢になったときに、下腹部が床につかず、お尻がぽこっと浮いている状態を指し、うつ伏せ姿勢での真ん中(重心)の位置がとれていないことが多いです。このような姿勢になる要因としては、例えば、発達過程のなかで、体を伸ばすより丸くする力が強い段階にある場合や、股関節が固くしっかり伸ばせない場合や、運動学習のなかで足先を使うことを先に覚えた場合など様々あります。また、感覚的にお腹側を床につけたくないという過敏性をもっている可能性なども考えられます。

段差など作っても赤ちゃんがハイハイで前に進まない場合、誘導する方法は?

好奇心を刺激することが有効かと思います。段差の先に、赤ちゃんが気になるアイテムを置くというのもいいかもしれませんね。段差を登ることが目的ではなく、アイテムを取りに行く目的があるから動く、という意図です。
また伝い歩き状態になる場合は、「連続した段差つくる」など、10㎝くらいまでの間で連続した階段があると、膝をつき、足の交互の動きが出やすい印象です。高さの加減は、お子様によって異なると思うので研究してみてください。

腹ばいは歩くまでの発達的に、前に進むようにした方がよいのですか?

腹ばい運動の定義は、「お腹を床につけて前進する運動」です。
腹ばい運動ひとつをとってもステップがあり、後方に進むことや、回転することは、前進する前に見られる大事な過程のひとつだと認識しております。

アドバイザー講座におきましては、このような細かなステップについての記載をしておりません。さらに細かい運動過程につきましては、インストラクター養成講座内や勉強会等で触れております。ご了承ください。

お座りスイッチ①パピーポジションから手支持になるときの位置も肩幅に置いたほうが良いのですか?

はい。「パピーポジション」解説動画にありますように、脇を締めるようにして、肘と手の位置を整えてあげると、その後の四つ這い位につながりやすくなります。

お座りスイッチ②お尻トントンは、いつ頃からできますか?

四つ這い位、四つ這いができるようになると、お座りの発達の芽が見え隠れしてくるかと思います。その辺りから、坐骨を知る遊びとして取り入れられるといいですね。

はいはいスイッチ①股関節クルクルは、膝立ちでどうやるのですか?

はいはい期で、すでに「両膝立ち」や「つかまり立ち」ができているお子様には、立った状態のまま、背後から赤ちゃんの膝を脇腹まで引き上げ、うつ伏せ時と同じ要領で股関節をクルクル回すこともできます。片足を上げるのでバランスを崩さないように、背後からしっかり支えてあげてください。

はいはいスイッチ①股関節クルクルで膝を脇腹に上げる時、足に力が入りクルクルどころか脇腹にまで上がらない時はどのようにしたらいいですか?

足に力が入って抵抗がある場合(膝がピーンと伸びている等)は、まず力を抜いてあげることをおすすめします。
足のマッサージや、足全体をブラブラ揺らしたり、膝回りを撫で回したりして、まずは動きやすい状態にしてからエクササイズしてあげてください。
また日頃の感覚入力として、抱っこ時から足のM字の形を意識されると良いと思います。

はいはいスイッチで「つま先立ちになる時は、足裏の感覚入力を先に行い足裏がつくようになってから行う」とありましたが、「はりにいとをとおして」のように、足裏をツンツンしたりするアプローチでよろしいでしょうか?

はい。つま先立ちになるお子さまの場合、「はりにいとをとおして」の足裏のアプローチほか、「いちわのからす」の足指の感覚入力、足首の底背屈による感覚入力も有効です。

はいはいスイッチ③バランス運動をしようとすると足が浮いてしまう場合は?

はいはいスイッチのバランス運動は、歩行の経験ではなく「足を交互に動かす感覚入力」です。足が浮いてしまう場合とは、赤ちゃんが膝を曲げてしまい足裏が床につかないという状況かと思います。そもそも立たせて床に足つかない=立つ準備できていないのかもしれません。またその場合、足裏の認識が薄い可能性もあるため、まずは足の感覚を高めるあそび「はりにいとをとおして」の足裏のアプローチほか、「いちわのからす」の足指の感覚入力、足首の底背屈による感覚入力も有効になります。
その後、両足ジャンプなどの運動に繋げてみてください。

はいはいスイッチ②手押し車の態勢で肘が曲がってしまったりする場合は?

体幹や腕の力がまだ弱い可能性があると思いますので、四つ這いまでの運動の再学習が有効かと思います。
ただ、まずは手押し車の姿勢自体が、お子様にとって負荷が高すぎていないか、今一度、確認が必要かもしれません。発達段階による支える位置をチェックしてみてください。

はいはいスイッチ③両足ジャンプや「ちゅっちゅこっこ」の高い高いverは、向かいあってしても良いのでしょうか?

もちろんお母様と向かい合わせで行っていただいて大丈夫です!表情を確認したり、アイコンタクトを取りながら、進めてください。WARAリズム実技の目的は、「赤ちゃんに必要な運動体験」ですので、お母様と遊ぶなかで「赤ちゃんは外向きでなければいけない」や「左足から始めなければいけない」等のルールは設けておりません。 

「いちわのからす」 はどちらの手・足から行うなど、順番は決まっていますか?

いいえ。いちわのからすの目的は「指先の感覚入力」「正中感覚を高める」運動あそびですので、左右の順番に決まりはありません。

「いもむし」の仰向けバージョンは首がすわってからの方がいいから4ヶ月~なのですか?

はい。小さく、ゆっくり揺らす遊びとしては首据わり前も可能ですが、基本の「いもむし」仰向けversionの遊びは、床に体側を付けるように、左右共に90度に傾けますので、首据わり前ですとお顔がついてこないため、首据わり頃の4ヶ月~としています。

「いもむし(横向きver.)」をしようとすると、そのままくるっとうつ伏せになりたがる時は うつ伏せにさせるのか、ちょっと抵抗して横の感覚入力をした方がいいのか迷います。

寝返りの質によるかと思います。
上手く体を丸めることができて、ひねる動作で寝返りできている場合は、無理に横向き姿勢をキープしようとせず、うつ伏せにさせてあげていいと思います。その動き自体が寝返りトレーニングになっています。
しかしながら、例えば、反り返って寝返りする傾向が見られるなど、解消してあげるポイントが明確にある場合は、横向きの感覚入力を目的にされると良いかもしれません。
どのエクササイズにも言えますが、何のためにその動きをさせたいのかという「目的」をもつことで、迷いが解消されると思います。

「いもむし(仰向けver)」で両手足をつかむと90度まで傾けられるのでしょうか?

いもむし(仰向けver)は首がすわっている4ヶ月以降の赤ちゃんと行ってください。
両手足を体の真ん中であわせて90度まで傾けるポイントは、赤ちゃんと視線を合わせ、お母さんも同じ方向に体を傾けると、赤ちゃんの体が傾きやすくなります。視線で動きを誘導するイメージでやってみてください。

「いもむし」のときにお母さんのお腹の上に乗せる時の顔の位置は?

いもむしの抱っこver. は、寝返りトレーニングと同時に、うつ伏せトレーニングとして有効で、首すわり前の2ヶ月の赤ちゃんから楽しめます。
この運動遊びを通して、お母さんの上で、自分の顔を上げられるように促してあげましょう。
方法としては、お母さんのお腹の上にうつ伏せにしたら、赤ちゃんの両腕を前に出し、お尻の筋肉を集めるように骨盤を支えてあげます。(いもむしのうつ伏せver.参照)
こうしてお腹に力をいれる感覚入力が分かると、赤ちゃんのお顔は上がりやすくなります。

「もちつき」解説の動画の中で「背中で体重を支える感覚を入れる」とありますが、何に効果的なのでしょうか?

感覚入力として「背中のイメージを教えてあげる」「真ん中を知る」ことにあります。
仰向け姿勢で、顎を引くことができ、肩甲骨まで床にしっかりつけ、軸をまっすぐに保てることが⾃分の真ん中を知るきっかけになります。

もちつきの①と③は同じ動きですか? 足の位置が少し違いますか?

はい。動きとしては、①③とも両足を曲げ伸ばしする運動ですが、その方法が異なります。
テキストの画像・記述通り、①M字型を保ったまま膝をもち曲げ伸ばしする。③両足をそろえてお腹の方へ曲げ伸ばしする。で行っていただきますようお願いします。
動画教材では、①③の区別が分かりにくく、混乱させてしまい申し訳ございません。オンライン認定試験では、上記のテキスト通り行っていただきますようお願いいたします。

「もちつき」の効果に反り返り予防とありますが、反り返りの原因はなんなのでしょうか?

子宮環境のほか、向き癖による体の使い方、日常のお世話(抱っこや授乳姿勢など)、ベビーカーだけに限らず長時間の育児アイテム使用による固定された姿勢など、さまざまな環境が影響しているかと思います。
抱っこスイッチで安定した抱っこをする(Cカーブを保つ)ことや背中をさすって緊張をほぐす、遊んでいるときも赤ちゃんに声をかける方向、目線の合わせ方も工夫できそうですね。日常の中での頻度と回数が必要かと思います。
もちつきの中の「ボトムアップ」は、体を丸くすることで、お腹側に力を入れるという感覚入力として有効です。

「なかなかほい」の対側性の遊びの対象が6ヶ月~なのはなぜですか?

首据わり前、寝返りが始まりそうな赤ちゃんとも遊べますが、まずは、体の真ん中を知ることが始まりですので、正中感覚を促す同側性の遊びからとしています。
対側性の遊びは、体を捻じりながらの寝返りに変化し、腹這いの発達の芽が見え始める目安として6ヶ月頃としています。

「なかなかほい」の目的に「四肢の連動性」とありますが、対角線上で手足をクロスタッチする動きが四肢の連動性に繋がる要因はどう説明できるのでしょうか?

「四肢」とは左右の手足(右手・左手・右足・左足)を意味します。「四肢の連動」とは、これら4つが連動して動くことを示します。
クロスタッチで右手・左足、左手・右足と触れ合わすことで、赤ちゃんは手足の存在をしっかり認識し、リズミカルに動かされることで、手足を交互に動かす感覚を覚えます。この対側の動きは、はいはい運動(腹這い・四つ這い)での左右の手足の動きや、ひねりの運動につながり、歩行の基本的な動きを身につけます。

「だるまさん(お座りver)」の一番最後の「おっとっと」は背中を軽く押すイメージですか?

前方に体を倒す際は、背中を押すイメージではありません。体ごと前方に傾けるイメージで、両手が床につけるよう促します。

「ちゅっちゅこっこ(うつ伏せver)」は体幹部分を支えるイメージですか?

はい。体幹部〜骨盤あたりを支えて行ってください。支える位置が下がるほど、バランス力が必要となる運動になります。

「でんでらりゅうば(バランスver)」は、わきの下を支えるイメージでいいでしょうか?

赤ちゃんを支える位置は、体幹部(肩甲骨より下)を意識して行ってください。わきの下で支えますと、赤ちゃんの腕が上がりやすくなり、首や肩に力が入って負担をかけてしまう可能性があるためご留意ください。

赤ちゃんを持ち上げるときに肩甲骨を持つのは、なぜですか?

赤ちゃんを抱きあげる時は「肩甲骨の下あたり」です。これは、脇で抱えられることで赤ちゃんの肩や首に力が入ってしまったり、腕の動きに制限をかけたりという、誤った体の使い方になることを防ぐためです。自分の体を「体幹で支える」ことを感覚入力しています。

オンライン認定試験はいつまでが期限と決まっているのでしょうか?

オンライン認定試験の受験期間は、特に指定はございませんが、振り返りや復習等される期間を考慮し、視聴期間内の受験をお勧めしております。

オンライン認定試験のzoomですが、iPhoneを使用して受けれますか?

はい。iphoneでも大丈夫です。その場合、実技のロールプレイング試験の時に
・自分の姿が確認しづらい
・講師からのフィードバックの際、画面が小さくて見にくい
ということもあると思います。
なかには、テレビ画面にケーブルで接続し、スマホの映像を大画面に出力するなどの工夫をされている受講生さんもいらっしゃいます。ご参考までに。

オンライン認定試験の試験範囲はどこでしょうか?

オンライン認定試験の概要・試験内容につきましては、学習フォローメール【オンライン認定試験の内容について】をご確認の上、ご準備お願いいたします。

赤ちゃんのお人形について、購入のポイントなどあれば教えてください。

当方で特別おすすめしているお人形はございませんが、ポイントとしては
・身長45~50センチ程度
・手足が動く人形
が扱いやすく、生徒様からも手元が見えやすいかと思います。

重さは、人形によって様々ですが、移動手段を考えて持ち運びのしやすさで選ばれると良いかと思います。
座れるかどうかは特にポイントではありませんが、自立するタイプは便利そうですね。

ご参考までに、これまでの受講生さんやインストラクターが持っていることが多い人形をご紹介いたします。
その他、「ベビーマッサージ 人形」で検索しますとその他の人形もヒットします。ご参考までに。
https://item.rakuten.co.jp/yutoriseikatsu/662001/

https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%83%99%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%80%80%E4%BA%BA%E5%BD%A2/?l-id=s_search&l2-id=shop_header_search

ケーススタディの事例➀について、「物凄い角度で反対にのけぞっている」とはどのような状態ですか?

事例①は、実際にママからいただいたご質問をそのまま記載しております。例えば、疑問に思われたように「物凄い角度とはどういう状態になっているの?」と、ママに「質問返し」をするというのも、ひとつの視点になります。
正解不正解はございませんので、気づかれたこと、疑問に思われたこと、考察されたことをそのままお書きください。
因みに、こちらのご質問くださったママがおっしゃっていた物凄い角度とは、「顎を上げ、頭で支えて背中を大きく反らせている」とのことでした。考察の参考にされてください。

ケーススタディの事例➂で「視界をさえぎらない」とはどういう状況でしょうか?

例えばベッドを置く場所が片側壁というイメージです。視界が広がるほど赤ちゃんの探求心が高まり、自発的な運動に繋がりやすいと考えています。運動するときはできるだけ広い空間があると良いですね。

オンライン認定試験の実技は、実際に自分が親子へ向けてする様に行うのでしょうか?

はい。実技試験はロールプレイング形式で行います。
受験者が講師役となり、親子へ向けてのレクチャーという想定で行ってください。試験におかれましては、「レッスンの目的・進め方・注意点」をお伝えする際は「口頭」での説明をお願いいたします。確認のため、テキストをお手元においてレクチャーされても大丈夫です。