スキルアップ講座 FAQ一覧

腹這い時の「手の開き」は観察ポイントになりますか?肘をついた腹這いは良いのでしょうか?

乳児期の発達では、腹這いの時、手はグーでも問題ありません。乳児期に関してはどちらでも良いのですが、運動的にはグー(肘の回内)よりパー(中間位)の方が体重移動はしやすいので効率的に動けるとは思います。最終的には、四つ這い時にどうするかがポイントだと思います。

肘が抜けやすい2歳のお子様。どうぶつ体操の「ぶら下がる」運動の代わりになるものはありますか?

手押し車とかはどうでしょうか?荷重不足で筋肉の出力が出にくいのかもしれませんね。保護伸展反応とかも出にくそうだなって思いました。保護伸展反応を引き出して、両手支えで遊ばせながら、片方支えで、輪投げ遊びもいいかなと思います。
栄養面も関連があることがありますね。痩せている場合、栄養が足りないと筋力がつきにくいことがあります。

高這い運動は、膝を伸ばして行うのが良いのでしょうか。顔を上げられない子は、どんな力が足りないのでしょうか。

高這いは、膝が曲がらないと動けない運動です。「上肢で姿勢を支えながら、足の指を使ってバランスをとって動く」ことが大事だと思います。顔を上げられない子の場合、姿勢的には「進行方向をみる」ことができていれば良いと思います。
それよりも顔の上りが低いとなると、立ち直り反応がでていないか、それに伴う筋力の不足が考えられます。要因としては、0歳期のうつ伏せの経験不足に伴うヘッドコントロールの不足が考えられます。反りやすかったり、早めに座らせられて頭部が前傾気味になっていたりなど。
しかしながら、予測の範囲なので、検証しないと何が原因かは断言できないです。乳児期の発達を確認したり、現時点での動きから可能性を分析することが必要だと思います。

睡眠時に覚醒して運動し始める子がいます。感覚の過敏さの関係はありますか?

感覚の問題と関連性はあります。交感神経優位状態であれば寝つきが浅い状態になり、寝れないことで刺激に敏感だったり不穏があることで覚醒してしまっている可能性はあります。リラクゼーションをする効果としてマッサージをすることで、副交感神経が優位になって寝つき安くなる可能性があります。睡眠の問題は、アプローチや対応が難しいですが、「運動をすることで自律神経を整える。マッサージをすることでリラクゼーションできる」など、睡眠に間接的に影響することは期待できます」という範囲では答えられるかと思います。
睡眠学の観点でいうと、中途覚醒は発達障害の可能性があると考えられていますので、早めのアプローチが必要だと思います。

※睡眠問題については、WARAリズムのスキルアップ講座の範疇ではないことを前提としてご見解をいただいております。

素肌に触れるのは嫌だけれど、バスタオルを1枚はさむと触れさせてくれるお子様がいます。

苦手な感覚は、その苦手な感覚を入れることでしか解消されません。特に圧覚に関しては、体重が乗る感覚と同じくらいの圧が受け入れられているかどうかが重要です。タオルを1枚はさむ=何かをはさまないと受け入れられないということです。

感覚過敏が全身に及ぶ場合(抱っこもダメ、仰向けもダメ、うつ伏せもダメ)であっても、マッサージのアプローチの考え方としては「足→手→口」の順序から行うことで解消されるのでしょうか?

運動する上で感覚受容器がたくさんある「足・手・口」の3つで見ると、足からのマッサージではありますが、感覚過敏は部分的ではなく全身にあります。

「発達の歪み」とはどういうことを指して言うのでしょうか?

→発達の歪みとは、知能・身体面など、それぞれに「ばらつき」がある場合のことを言います。 例えば、身体面は検査すると1歳だけど、精神年齢は年相応の3歳とか。本来であれば、3歳の実年齢だとすれば、他の発達年齢もその前後ですが、極端なバラツキがあることをいいます。

※医療的サポートが必要なお子様のケースは、当講座では取り扱っていないことを前提として回答をいただいてます。

感覚が鈍感な子には、どのようなアプローチがあるのでしょうか?(例.熱いものがこぼれても反応しない、運動全般が苦手、他人への反応が薄い、つま先立ちを好む、お友達を押してしまう等)

感覚が鈍麻(どんま)の子の特徴として、覚醒が低い印象があります。爪先立ちの場合、覚醒を高めるために行なっていると考えられます。また、お友達を押してしまうことに関しては、行動学習の問題があり、ノーゴーで衝動をコントロールする経験があったのかも重要になります。感覚の問題=行動の問題と一括りにすると支援が偏るのでここは注意が必要です。
運動指導の対応としては、アプローチは同じです。感覚の偏りは過敏でも鈍麻でも、運動・栄養・睡眠のバランスに問題がある可能性があります。まずはマッサージの感覚入力をして運動しやすい状態をつくってあげてください。さらに鈍麻の子は、覚醒をあげたいので、前庭刺激をセットにするとより効果的かもしれません。

感覚の過敏さは、大きくなってから出現することはあるのでしょうか。

小さい頃から問題が全くなくて、突然出てくるというケースはあまりないように思います。この場合、過敏さに気づけてなかった可能性が高いと考えます。この時の「触って大丈夫だった」ラインというのは、優しいタッチだった可能性が高いと考えられます。
多分、元々あって、強くなっていったか、触覚は大丈夫で触圧覚(圧刺激)は確認してなかったか?のどちらかだと思います。

テキストの「感覚の問題」とは「触覚」のことだけを指していますか? 「触覚過敏」の課題があるということは、他の感覚(視覚・聴覚など)の受け入れにも課題がある可能性が高いのでしょうか?

感覚の問題は、触覚以外もあると考えます。 感覚過敏は、自律神経系の影響から起こっていると考えます。感覚の問題は、交感神経が優位なことから過敏性が起こっているので、全部の感覚刺激に対して何かしらの影響が出ていると考えています。( 例えば、触覚の問題がある子は、1歳頃にアイコンタクト(視覚)がとれない、 音に敏感で音が鳴るたびにそっちに気を取られてしまうなど)